FreeBSD 10.0-RELEASE の ZFS root へのインストールを試してみた
今時、こんなことは仮想マシンでやればいいのだが、
DVD から 10.0-RELEASE をインストールする
実マシンでまっさらにできる HDD ができたので、10.0-RELEASE の DVD からのインストールを試してみた。
ZFS rootへのインストールがインストーラからできるようになったとのことで、せっかくなので ZFS rootにしてみる。
インストーラが全部やってくれるので、とても楽。何も問題は出なかった。 ZFS のメニューに進むと stripe/mirror/raid選択、HDD選択があったが、 試せる HDD は一台のみなので、冗長化なしの pool になった。
できたパーティションの状態
150GBしかない HDD だけどこんな感じになった。
当たり前だけれども GPT になっている。
# gpart show ada0
=> 34 312581741 ada0 GPT (149G)
34 1024 1 freebsd-boot (512K)
1058 8388608 2 freebsd-swap (4.0G)
8389666 304192109 3 freebsd-zfs (145G)
各パーティションにはラベルがついていて、それぞれ gptboot0 swap0 zfs0
となっていた。
ZFS プール名は zroot 。
デバイスは ada0 などではなく UUID (gptid/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxx) で参照される。長くて見難い。
できた ZFS ファイルシステム
以下のような構成になった。
NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT
zroot 1.63G 141G 144K none
zroot/ROOT 852M 141G 144K none
zroot/ROOT/default 852M 141G 852M /
zroot/tmp 176K 141G 176K /tmp
zroot/usr 813M 141G 144K /usr
zroot/usr/home 184K 141G 184K /usr/home
zroot/usr/ports 813M 141G 813M /usr/ports
zroot/usr/src 144K 141G 144K /usr/src
zroot/var 1.25M 141G 616K /var
zroot/var/crash 148K 141G 148K /var/crash
zroot/var/log 216K 141G 216K /var/log
zroot/var/mail 144K 141G 144K /var/mail
zroot/var/tmp 152K 141G 152K /var/tmp
zroot/ROOT/default がルートになる。
結構細かく分けているようだ。ZFS なので構成の変更は後でどうにでもなるだろう。
src や ports は展開しなかったが filesystem はできている。
プロパティに関してメモ
zroot以下 atime=off がデフォルト /var/mail だけは atime=on
compression=lz4 になっているもの
/tmp /usr/ports /var/crash /var/log /var/mail /var/tmp
- setuid=off になっているもの
/tmp /var/log /var/tmp
- exec=off になっているもの
/var/crash /var/log
追記
150GBの古いHDD なので当然 物理セクタサイズは 512byte/sector なのだが、zdb zroot で見てみると ashift が 12 になっていた(つまり 4Kbyte/sectore扱い)。